●今年下半期の名場面/2位 『熱血司祭2』の第1話
主人公のキム・ヘイル(キム・ナムギル)は神に身を捧げた神父でありながら、不正を許さない正義漢で暴力も辞さない。そんな彼が目をかけている後輩の学生が、悪の組織によって麻薬中毒にさせられて重体に陥ってしまった。その無念さを絶対に晴らさなければならない。
キム・ヘイルは病床で重体の学生の回復を神に祈り、悪の組織の拠点になっている釜山(プサン)に乗り込む決意を固める。ついに、彼は威風堂々と釜山駅に来て、街に颯爽と繰り出していく。このあたりの高揚感にワクワクさせられる。
そして、麻薬組織のボスになっている悪魔のキム・ホンシク(ソンジュン)に挑んでいくのである。
●配信情報:『熱血司祭2』ディズニープラス スターにて独占配信中(全12話/毎週金・土1話ずつ配信)
(C)2024 SBS & Studio S. All rights reserved.
■今年下半期の名場面/1位 『ジョンニョン:スター誕生』の第2話
1950 年代、天性の声を持つジョンニョン(キム・テリ)が国劇でスターなっていく過程を描いたドラマ。2PMジュノ主演の傑作『赤い袖先』と同様にチョン・ジイン監督の演出が冴えている。そして、主役を演じるキム・テリの演技力が神がかり的だ。本当に惚れ惚れする。
物語の主人公となるジョンニョンは、木浦(モッポ)の市場で魚を売っている少女。歌のうまさが近所で評判になっているが、母は歌うことを絶対に許さない。母なりの反対の理由があるのだが、その事情を知らないジョンニョンは大金を稼ぐことを夢見ていた。
彼女は、女性国劇の「梅蘭(メラン)国劇団」のスター男優のムン・オッキョン(チョン・ウンチェ)に見出されて、ソウルに出て劇団のオーディションを受けることになった。
ジョンニョンは課題の「踊り」と「演技」がまったくダメだった。不合格が間違いなかったが、「歌」で天性の声を披露して一気に評価を覆した。ジョンニョンの歌を聴いた団長(ラ・ミラン)の表情が一変するところが本当に痛快だった。
●配信情報:『ジョンニョン:スター誕生』ディズニープラス スターにて独占配信中