博愛主義ともでも呼ぶべき『隠し味にはロマンス』製作者のまなざしは、劇中の人間関係にも反映されている。

 3話まではヨンジュをわずらわせる憎むべき相手だったドラ息子のチュンスンが、いつのまにか「ジョンジェ」再興の仲間に加わり、すばらしい笑顔を見せるようになっているのもその例だ。

 韓国ドラマには現実の過酷なスペック競争を象徴するような凄絶な描写が少なくないが、こうしたドラマに出合うと本当に心が洗われる。

●配信情報

Netflixシリーズ『隠し味にはロマンス』独占配信中

[2025年/全10話]演出:パク・ダンヒ『弱いヒーロー Class1』(共同演出) 脚本:チョン・スユン『少年飛行』 クリエイター:ハン・ジュンヒ『D.P. -脱走兵追跡官-』シリーズ(演出・脚本)、『弱いヒーロー』シリーズ(クリエイター)

出演:カン・ハヌル『椿の花咲く頃』、コ・ミンシ『誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる』『五月の青春』、キム・シンロク『地獄が呼んでいる』シリーズ、ユ・スビン『愛の不時着』『弱いヒーロー Class2』、ペ・ナラ『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン2、ホン・ファヨン『埋もれた心』、ペ・ユラム、オ・ミネ