特に、第3話以降になって、映画が作られていく裏側を細かく見せてくれるところが本当に興味深かった。話題作りに執着するプロデューサーの思惑、文化事業に理解を示したい投資者の戦略、キャスティングに口を出したい芸能事務所の横やり、撮影監督をはじめとするスタッフの選任、ロケ現場の選定……こうした問題がどのように動いていくのかがドラマを見ていてよくわかった。
さらに、リーディング(台本の読み合わせ)に向けてジェハとダウムが準備を重ねていく様子も臨場感があったし、撮影開始前に恒例となっている祈願祭も大いに楽しめた。
タイトルになっている『私たちの映画』。この「私たち」に特別な意味が十分に込められたドラマになっていくことだろう。
また、感情の動きを極力表情に出さない「ナムグン・ミン節」が随所に見られるのも、彼の主演ドラマを好む身としては、本当に頼もしく感じている。

●配信情報
『私たちの映画』ディズニープラスにて独占配信中
[2025年/全12話]監督:イ・ジョンフム 『調査官ク・ギョンイ』『誰も知らない』 脚本:ハン・ガウン、カン・ギョンミン
出演:ナムグン・ミン『恋人~あの日聞いた花の咲く音~』『わずか1000ウォンの弁護士』『キム課長とソ理事~Bravo! Your Life~』、チョン・ヨビン『ヴィンチェンツォ』『いつかの君に』『恋愛体質~30歳になれば大丈夫~』、ソ・ヒョヌ『悪の花』『熱血司祭 シーズン2』、イ・ソル『悪い刑事~THE FACT~』『D.P.- 脱走兵追跡官~』
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