ドラマを彩る主役が素敵で華があるのは当然。むしろ、気になるのが悪役の存在感だ。最近ではパク・ボゴム主演『グッドボーイ』のオ・ジョンセの印象が強烈。まさに、顔を見たくないほどの「天下の嫌われ役」だった。そう思われれば悪役も本物。他に、本領を発揮した悪役スターは誰であろうか。(以下、一部ネタバレを含みます)

■『グッドボーイ』オ・ジョンセ他、「悪役スター」厳選3人!

 悪役にもスケールがある。並の悪役なら演じられる俳優も多いが、「巨悪」なら相応の役者が必要だ。その点、『グッドボーイ』では、オ・ジョンセが本当に凄味を見せていた。

 彼が扮したのはインソン市(架空の都市)の関税庁職員ミン・ジュヨン。公務員でありながら密輸と麻薬で巨額を稼いでおり、その資金を背景にしてインソン市の上層部を支配していた。実際、市長もジュヨンの言いなりで殴られてばかり。

 しかも、ジュヨンは、ユン・ドンジュ(パク・ボゴム)の親友を轢き逃げ犯に仕立てて殺していた。ドンジュのカタキ役として申し分のないキャラであり、演じたオ・ジョンセの巨悪ぶりが『グッドボーイ』にとてつもない緊迫感をもたらしていた。

●配信情報

『グッドボーイ』Prime Videoにて日本独占配信中

[2025年/全16話]演出:シム・ナヨン『怪物』『良くも、悪くも、だって母親』、脚本:イ・デイル『ライフ・オン・マーズ~』『キスして幽霊! Bring it on, Ghost』

出演:パク・ボゴム『おつかれさま』『雲が描いた月明り』、キム・ソヒョン王女ピョンガン 月が浮かぶ川』『偶然かな。』、イ・サンイマイ・デーモン』『損するのは嫌だから』、ホ・ソンテイカゲーム』『怪物』、テ・ウォンソク『プレーヤー ~華麗なる天才詐欺師~』シリーズ、オ・ジョンセ『椿の花咲く頃』『Mr.プランクトン

 次に取り上げる悪役スターはイム・ジヨンだ。

 彼女が『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』で演じたパク・ヨンジンはイジメ役の極致。ソン・ヘギョが演じたムン・ドンウンを徹底的に追い詰めた悪魔だった。彼女はテレビで人気を集める気象キャスターとなって、表向きでは裕福な生活を続けていた。

 逆襲に出たドンウンは、小学校教師の資格を得てヨンジンの娘の担任になる。ここから、「ヒロインvs悪女」の壮絶な戦いが始まる。ヨンジンの狡猾な性格をイム・ジヨンが憎たらしく演じて、視聴者の怒りを買っていた。そこまで徹底できれば、正真正銘の悪役スターだ。

 そんなイム・ジヨンは、最新作『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』で一転して人を助ける善人キャラを演じて、懐の広さを見せていた。

●配信情報

Netflixシリーズ『ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜』独占配信中

[2023年/全16話]脚本:キム・ウンスクシークレット・ガーデン』『太陽の末裔 Love Under The Sun』『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』 演出:アン・ギルホ青春の記録』『アルハンブラ宮殿の思い出』『秘密の森』 

出演:ソン・ヘギョ『太陽の末裔 Love Under The Sun』、イ・ドヒョン『良くも、悪くも、だって母親』、イム・ジヨン『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』、ヨム・ヘラン『おつかれさま』、パク・ソンフン涙の女王』、チョン・ソンイルトリガー ニュースの裏側