ディズニープラスで配信中の話題作『パイン ならず者たち』は、『ムービング』のリュ・スンリョン、『30だけど17です』のヤン・セジョンなど主役クラスの演技も見ものだが、脇を固めている俳優たちの顔ぶれも豪華だ。
全羅南道の木浦沖に眠る財宝を狙って隙あらば仲間を出し抜こうとするクセモノばかりなので、脇役陣も個性派揃い。それは、名優製造所と呼ばれた名画『悪いやつら』(チェ・ミンシク&ハ・ジョンウ主演)に匹敵する。
■『パイン ならず者たち』見どころのひとつ、個性派揃いの脇役陣に注目!
■骨董品店社長役にキム・ジョンス(1964年生まれ)
最近、ドラマに映画に活躍が目覚ましいのは、本作で主人公(リュ・スンリョン)に財宝の引き上げをもちかける骨董品店社長に扮したキム・ジョンス(1964年生まれ)だ。
長らくバイプレイヤーを務めてきたが、ここ数年は、映画『キングメーカー 大統領を作った男』でソル・ギョングやイ・ソンギュンの向こうを張ってパク・チョンヒ(朴正煕)大統領を演じたり、映画『密輸 1970』でキム・ヘスやヨム・ジョンアを取り締まる税関係長を演じたり、映画『ボゴタ: 彷徨いの地』でソン・ジュンギの父を、ドラマ『エマ』では主人公(イ・ハニ)を後方支援する映画監督を演じたりするなど、存在感は増す一方だ。
■財宝引き上げのスポンサー役にチャン・グァン(1952年生まれ)
財宝引き上げのスポンサーに扮した『パイン ならず者たち』では、単なる企業家ではなく、妻(イム・スジョン)の浮気を心配したり、学がないのを気にしたりする人間臭い人物を演じている。
俳優なら引き受けるかどうか悩むであろう非人間的な性暴行犯(『トガニ 幼き瞳の告発』)や1980年の民主化運動を過剰鎮圧した独裁者(『26年』)を演じたことが結果的に奏功し、70歳を過ぎても多くの作品のオファーを受けているベテラン俳優だ。
最近では、ドラマ『暴君のシェフ』や『シスターズ』にも出演。悪玉だけでなく善玉も演じている。声優としてのキャリアも長く、韓国アニメ『キング・オブ・キングス』や日本アニメ『窓際のトットちゃん』でも低音の美声を披露している。

