
■「短所が武器になることもある」悩める後輩や俳優志望者に親身にアドバイス
最近ではネットフリックスで配信中の韓国ドラマ『イカゲーム』にフロントマン役で出演。同アニメ映画『K-POPガールズ!デーモンハンターズ』では悪魔のボスの声を担当するなど幅広い世代から人気を集めているが、コンプレックスもあったと話す。
「子どもの頃、自分が歯を見せて笑う顔を見せたくなかった。唇が厚かったためニックネームが“ゴリラ”だった」と告白した後、「自分の短所だと思ったことが大きな武器になることもある、と後輩たちに話しています」と、コンプレックスの克服法を語った。
質疑応答のコーナーでは現役の俳優や志望者からの相談が相次いだ。
「演技に没入できないときに突破する方法は?」と聞かれると「何かを過度に見せようとしないで。観客は居心地が悪いかもしれない」「緊張すると自分の実力の半分も出てこない。自分をリラックスさせて自分がまとうべき感情だけを純粋に表現するのがいい」などと、親身にアドバイスしていた。
あふれ出てくる言葉で約1時間のステージを盛り上げたイ・ビョンホンに観客は熱中。食べ物の好物を聞かれると「ジェユクボックム」の名を挙げて、「釜山に来て3日目なのに2回食べました。以前、映画『非常宣言』でカンヌ映画祭に行った時もホテルのチェックイン前に現地の韓国料理店を訪ねてジェユクボックムを食べた。外国にいるとさらに食べたくなる」と答えて爆笑を誘った。
ジェユクボックムとは薄切りにした豚肉をコチュジャン、コチュカル(唐辛子粉)、ニンニクなどで漬け込んだ後に炒めてご飯やサンチュなどの葉野菜で包んで食べる韓国で人気の定番家庭料理だ。
●作品概要
映画『NO OTHER CHOICE(英題)』
[2025年/韓国/139分]監督:パク・チャヌク
劇場公開:韓国9月24日(日本公開 2026年3月予定)
配給会社:韓国 CJ ENM MOVIE、米国 ネオン