飲酒大国、韓国には「ヘジャンクッ」と呼ばれる二日酔い解消スープがあることは日本でもよく知られている。
Netflix人気バラエティ『隣の国のグルメイト』シーズン3「出張グルメ対決」第6話には、数あるヘジャンクッのなかでも酔い覚まし効果の高そうなしじみスープ（ジェチョプクッ）が登場したが、笑ってしまったのは、出演者の韓国人歌手ソン・シギョンがそれを啜りながらソジュを飲み始めたことだった。
■胃腸を癒すスープを飲みながら、また酒を飲み始める韓国の酒豪たち
「メイクを落としながらメイクする感じ」などと言いながら、二日酔い解消スープの店で懲りもせずソジュを飲み始めたソン・シギョン。
ひどい二日酔いで酒瓶を見るのもイヤだなどと言いながらヘジャンクッ（二日酔い解消スープ）の店に入ってきたのに、汁物で胃腸を癒しているうちに、また飲みたくなり、ソジュやマッコリを頼んでしまう人を韓国ではよく見かける。
本当の酒飲みは一日中酔っていたいものらしいが、韓国にはそれを本当に実践する人がいるのだ。飲むほうも飲むほうだが、出すほうも出すほうである。まあ、客が飲みたいと言うのだからしかたないのだが……。
■胃腸にやさしい韓国の三大ヘジャンクッとは？
韓国南部でよく食べられているジェチョプクッ（しじみスープ）は、『劇映画 孤独のグルメ』で井之頭五郎（松重豊）が食べたファンテクッ（干し鱈スープ）、カン・ハヌル主演ドラマ『隠し味にはロマンス』に登場した全州のコンナムルクッ（豆もやしスープ）と並んで、胃腸にやさしい三大ヘジャンクッである。
Netflixで大ヒット中の『暴君のシェフ』5話の冒頭でも、ひどい二日酔いの王（イ・チェミン）のために、水剌間（スラッカン／王宮の台所）の料理人ヨン・ジヨン（ユナ／少女時代）が干し鱈の料理を準備するシーンがコミカルに描かれていた。
