■『魔法のランプにお願い』主人公たちが暮らす村のロケ地忠清北道・堤川とは?

『魔法のランプにお願い』で、幼い頃、祖母に引き取られたガヨンは、清風村(チュンプンマウル)という田舎で唐辛子を育てながら暮らす。自然豊かなこの村の撮影が行われたのは、韓国中央部に位置する堤川(チェチョン)市だ。

 海に面していない内陸エリアだが、市の中央部には忠州ダムの建設により誕生した清風湖がある。「内陸の海」とも呼ばれ、韓国で2番目の貯水量を誇る清風湖では、遊覧船でのクルーズを楽しめるほか、湖の中央に位置する飛鳳山へモノレールやケーブルカーで登り、清風湖周辺の美しい秘境を拝むことができる。

 また、忠州ダム建設のため、水没の危機に瀕した数多くの文化財を移築した清風文化財団地もある。

Netflix『魔法のランプにお願い』のロケ地、堤川市の中部に位置する清風湖をケーブルカーから見下ろす

 古くから薬草の集積地だった堤川では、韓方薬剤で丸鶏を煮込む水炊き(タッペクスッ)や薬草を使ったおかずが並ぶ韓定食を提供する食堂がある。また、堤川中央市場周辺の屋台が始まりだといわれる「赤いオデン」は、たっぷりの唐辛子粉を使った甘辛い味が癖になる絶品のB級グルメだ。

●堤川へのアクセス

ソウル駅から堤川駅までKTX(韓国高速鉄道)で約1時間35分。

堤川名物の「赤いオデン」は見た目ほど辛くはなく、甘辛い味が癖になる