孤独のグルメ』の松重豊と韓国の人気バラード歌手ソン・シギョンが日本と韓国で食べ歩きする『隣の国のグルメイト』シーズン3「出張グルメ対決」第8話は、ゲストとしてロッテジャイアンツの元野球選手イ・デホが加わったこともあり、随所に釜山を感じる楽しい回だった。

■釜山出身の元野球選手イ・デホが案内、人と食べ物で感じる釜山の味

『隣の国のグルメイト』釜山編、食べ物はもちろんだが、なにより釜山らしさを発揮していたのは、ゲスト出演者で釜山生まれ釜山育ちのイ・デホだった。ある意味、人気商売でありながら笑顔を安売りせず、どっしりかまえているところは、釜山サナイ(釜山男児)を表すときによく使われている「ムトゥクトゥクハダ」(愛想はなく口数は少ないが心根はやさしい)そのものだ。

 同じ釜山文化圏である金海(キメ)で生まれ育ったソン・ガンホは過去、主演映画公開前のインタビューで、「お子さんとどう付き合っていますか?」との問いに、「子供とじっくり話したりするのは実は苦手です。慶尚道サナイ気質のせいか、表面はぶっきらぼうになりがちなんです。心が冷たいわけではないのですが」のように答えていたのを思い出した。快活なイメージの強い俳優だけに意外に思う人が多いかもしれない。

 コン・ユカン・ドンウォンイ・ジュンギナム・ジュヒョクカン・ハヌルイム・シワンユ・ジェミョン……。釜山出身の男優は多いが、もし推しがいたら、釜山サナイ的な面があるかどうかチェックしてみるのもおもしろい。

“ミスター釜山”こと、イ・デホが所属していたロッテジャイアンツのホームグラウンド、社稷(サジク)野球場
筆者が社稷野球場で観戦した釜山のロッテジャイアンツvsソウルのOBべアーズ戦