■『親愛なるX』主人公たちが通う高校ロケ地ソウル・桂洞キルとは?

『親愛なるX』では、序盤にアジンの幼少期から高校生活までが描かれる。高校時代の同級生で裕福な家庭に育つ弁護士の娘・ソンヒ(キム・イギョン)は、学年トップの座を脅かし、みんなに好かれるアジンに強い嫉妬を憶え、徹底的に嫌がらせを続ける。アジンがそんなソンヒに逆襲する過程が、ゾクゾクするほど恐ろしいのだ。

 2人が通う高校の撮影に使われたのは、ソウルにある中央高校だ。中央高校といえば、不朽の名作『冬のソナタ』で、チュンサンとユジンが通っていた春川にある高校のロケ地として登場したことで有名だ。

『親愛なるX』で主人公たちが通う高校の撮影が行われた中央高校は、かつて『冬のソナタ』のロケ地として脚光を浴びた

 ソウル地下鉄3号線・安国駅から中央高校までと続く道は、桂洞(ケドン)キルと呼ばれ、約600年の歴史がある伝統韓屋が現存するエリアだ。かつては趣のある韓屋の粉食店(うどんキンパなどを提供する食堂)や沐浴湯(銭湯)があった。

 近年は、それらが姿を消し、有名ベーカリーカフェの「ONION」をはじめ、オシャレなカフェやレストランにとって代わり、韓屋をリノベーションしたギャラリーなどとともに、ホットスポットとなっている。

韓屋の粉食店や沐浴店があった頃の桂洞キル(2013年12月撮影)