ペ・ヨンジュンとチェ・ジウが主演した『冬のソナタ』。韓国KBSで2002年に放送されて、2004年に日本で爆発的な韓流ブームを巻き起こした。まさに大傑作としてよく知られているドラマが、『映画 冬のソナタ 日本特別版』として3月6日から日本各地の劇場で公開されている。
■『映画 冬のソナタ 日本特別版』突出したスター性を持つ2人、ぺ・ヨンジュンとチェ・ジウが最高の相性で魅了!
『冬のソナタ』のオリジナルドラマは全20話。1話あたり正味約65分で全体として約1300分だ。それが、128分の映画になって、内容はどう変わっていくのか。そこが最大のポイントだと言える。
結論から先に言うと、ユン・ソクホ監督が自ら編集を担っているので、素晴らしい出来ばえになっている。
筆者はドラマ版『冬のソナタ』を繰り返し見ているため、名場面や名台詞のすべてを記憶している。今回の『映画 冬のソナタ 日本特別版』は、そうした名場面と名台詞を余すところなく網羅しており、「あの名場面がなかった」と不満に思うことがない。完璧に仕上がっているという意味で、まさに「完全版」と言っても過言ではない。
とはいえ、長いドラマを短い映画の尺に収めるにあたり、さまざまな工夫が凝らされている。
一番目立つのは、チュンサン(ペ・ヨンジュン)とユジン(チェ・ジウ)という2人の主人公に極限まで焦点を絞り込んでいる点だ。ドラマの時にかなり登場していた2人やサンヒョク(パク・ヨンハ)の家族の物語は、時間の制約上ほとんど描かれていない。さらに、高校時代の同級生であるヨングク(リュ・スンス)、チンスク(イ・ヘウン)、チェリン(パク・ソルミ)の出番も最小限に留められている。
主人公以外のエピソードを削ぎ落としたことで、映画はチュンサンとユジンが織りなす究極の純愛に特化している。それゆえ、2人の心の揺れ動きをたっぷりと堪能できるのだ。実際、最後まで違和感なく全体像を楽しめるという点において、映画には優れた編集手腕が生きていると感じた。
さらに言えば、今回はヒロインのユジンの出番が圧倒的に多かった。重要な局面の随所に見られる彼女のナチュラルな美しさは、目を見張るほどであった。本当に愛する人を心から想う豊かな表情がひときわ輝いていた。端的に言えば、映画は「ユジンのためのユジンによる究極のラブロマンス」とも言えるだろう。