都会の部長 田舎へ行く ~異動先はシムウミョン ヨンリリ~』は、パク・ソンウン(『良いが悪い、ドンジェ』『社長をスマホから救い出せ!~恋の力でロック解除~』)扮する大企業の部長テフンが、突然の人事異動で田舎の農村に移住することになるヒューマンドラマだ。

 ミッションはキムチの主材料である白菜の開発。実績を作って再びソウル復帰を成し遂げようとするテフンだが、移住者に農村の流儀を強いる村人たちは一筋縄ではいかなかった。

■『都会の部長 田舎へ行く』農村で苦労する都会の部長役にパク・ソンウンという意外性

 テフンは三人の息子に高等教育を受けさせるため、妻(イ・スギョン)とともにカナダに住まわせ、自身は韓国に残って稼いでいる。ところが、次男が問題を起こして退学となり、母子揃って韓国に戻ってきてしまう。そこで否応なく家族揃って田舎暮らしをすることになる。

 住まいは蜘蛛の巣が張ったボロ屋。事務所は錆びたコンテナハウス。頼みの綱の村長(イ・ソファン)とは相性が悪く、ご近所さんとの折り合いも微妙で、前途多難だ。

韓国の農村の白菜収穫風景
田舎暮し初日、テフン一家の夕食はインスタントのチャジャンミョンだった

 ドラマ自体のテイストはコミカルなので笑って観ていられる。テフン役が人間味を感じさせる俳優リュ・スンリョンハ・ジョンウだったら意外性はないのだが、映画『新しき世界』で主人公(イ・ジョンジェ)を脅かした冷酷な企業ヤクザのイメージが強いパク・ソンウンが、左遷された三枚目に扮しているので、そのギャップがおもしろい。プライドの高い都会人が田舎で鼻をへし折られる場面を見て、留飲を下げるという楽しみ方もあるだろう。

『都会の部長 田舎へ行く』のテフン一家が暮らすヨンリリは架空の村だが、実際の撮影は慶尚北道聞慶(ムンギョン)で行われた。聞慶はリンゴや五味子の産地として有名
慶尚北道・聞慶の観光名所のひとつ、廃駅となった加恩駅舎