韓流傑作ドラマ『冬のソナタ』の全20話を、1本の映画に再構築した『映画 冬のソナタ 日本特別版』。この映画ではチュンサン(ペ・ヨンジュン)とユジンチェ・ジウ)の純粋なラブロマンスが、究極までクローズアップされていた。今回は、素晴らしい演技を披露したペ・ヨンジュンに焦点を当ててみよう。

■『冬のソナタ』主演ペ・ヨンジュンが語ったことー―「初恋の人への追憶は誰にとっても非常に大切なもの」

 ペ・ヨンジュンは1972年8月29日生まれ、ソウル市出身。大学受験に失敗し、高校卒業後の進路に迷っていた。とりあえず飛び込んだのが映画制作の現場だった。撮影中に一般車両を統制したりスタッフにコーヒーを出したりするのが主な仕事だった。

 しかし、巧みにこなせず、スタッフから厳しく叱られることも多かった。下積みで苦労すればするほど、逆にはっきりとした夢が見えてきた。それは、俳優になりたいということだった。

 試しに受けたドラマのオーディションに合格。しかも、主役に抜擢された。1994年にKBSで放送された『愛の挨拶』である。複数いた監督の1人がユン・ソクホ監督だった。それが、とてつもない縁となった。

 その後、ペ・ヨンジュンはトップ俳優に成長した。韓国テレビ界の歴代最高視聴率を記録した『初恋』(1997年)で主役を務め、『愛の群像』(1999年)では愛に苦悩する青年の役が高く評価された。また、『ホテリアー』(2001年)でも天才的な企業ハンターの役を完璧にこなした。

 作品の選択がシビアなので、「生意気だ」という指摘を受けることもあったが、いつも誠実でありたいと願ってきただけだ。当時、こう語っている。

「私は器用ではありません。出演依頼を断ることが多かったのも、簡単にできないからです」

 慎重すぎる性格なのである。決して気難しくふるまっているつもりはなかった。

『ホテリアー』の後にしばらく休養を取ったことが有意義だった。2か月ほどアメリカへ行って英語の勉強もした。

「この経験は大きかったです。ラフなスタイルで学校へ通いながら、日常の自由さを満喫しました」

 韓国に戻ってから映画界への転身を考え始めた矢先に、『冬のソナタ』の主演を打診された。大いに迷った。実は、テレビの過酷な撮影スケジュールを敬遠したかった。しかし、台本を読まずに『冬のソナタ』への出演を決めた。恩があったユン・ソクホ監督の作品だからだった。

「今度のドラマでは、肩に力を入れるのではなく、日々の生活で培った自然な姿を見せられればいいですね。セリフも意図的に作り上げるのではなく、ありのまま出てくるようにもっていきたい」

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