春を迎え、ただでさえ気ぜわしいこの時期、韓国ドラマでヒーリングしたい人におすすめなのが『都会の部長 田舎へ行く ~異動先はシムウミョン ヨンリリ~』(U-NEXTにて独占配信中)だ。
本作は、ソウルの会社員テフン(パク・ソンウン)が、突然の人事異動で家族とともに農村に移住。キムチの主材料である良質な白菜を開発し、実績を作ってソウル本社に復帰をしようとする物語。カルチャーギャップに悩みながらも、少しずつ村人と心を通わせて親しくなっていく描写が微笑ましい。とくに第3話は、田舎の風物や人情をたっぷり見せてくれるので心が安らかになる。(以下、一部ネタバレを含みます)
■『都会の部長 田舎へ行く』心を癒してくれる田舎の風物
鶏小屋、ウォールアート(壁絵)、道端のビーチパラソル、白菜畑……。
『都会の部長 田舎へ行く』はオープニング映像から視聴者を癒してくれる。
鶏小屋は田舎らしさを伝える韓国の風物のひとつだ。日本で公開中のホン・サンス監督作品『自然は君に何を語るのか』でも、主人公が訪ねた恋人の実家で父親(クォン・ヘヒョ)が食用の鶏の世話をするシーンがあった。
ウォールアートは20年くらい前から韓国の地方で見られるようになった。殺風景な家の壁や塀、市場の店舗のシャッターなどに地元で美術を学ぶ学生などが描くことが多い。釜山の甘川文化村やヒンヨウル文化村、統営のトンピラン壁画村などが有名だ。
本作の主人公テフン一家が住むことになったのは、朽ちかけた木造家屋。テフンのオフィスは廃材となったコンテナハウスだった。韓国では古くなったコンテナを事務所や飲食店として再活用することが多い。とくに貨物船の出入りが多い港町とその周辺ではよく見かける。釜山や仁川がその例だ。