「あのメガネのおっさん三人組はいったい何者なんだ~!」

 Netflix配信ドラマ『エージェント・キム: リアクティべーティッド』第8話で、こう叫びながら、ジンチョル(ユン・ギョンホ)に投げ飛ばされたチュハク建設会長(チュ・サンウク)の腹心、ナム室長(イ・ドンハ)。彼は常に冷静かつ非情で、悪役とはいえ二の線のキャラだったのだが、最後はそのギャップに笑ってしまうほど三枚目だった。(以下、一部ネタバレを含みます)

■Netflix人気作『エージェント・キム』主人公キムと愉快な仲間たちの共通点はメガネ!

 ナム室長の言葉で初めて気づいたのだが、本作のヒーロー、キム(ソ・ジソブ)と海兵隊出身のジンチョル、テコンドーの達人ハンス(チェ・デフン)には三人ともメガネをかけているという共通点があった。

 メガネが外観上マイナスにならないという韓国の国民性があったとしても、主人公と準主人公といえる三人が揃ってメガネをかけているのは珍しいことだろう。

Netflix『エージェント・キム: リアクティべーティッド』独占配信中 画像:SBS

 日本の人たちが韓国の俳優を認識し始めるようになってから20年以上経つので、誰も違和感を覚えなくなっているが、元祖韓流スター、ペ・ヨンジュンが劇中でもプライベートでもメガネをかけていることが当時の日本人には新鮮に映っていたことを思い出した。

 チョン・ドヨンイ・ミスクと共演した2003年の映画『スキャンダル』が時代劇だったことから、ヨン様が素顔で演じたことが話題になるほど、彼のメガネはトレードマークとして定着していた。

 当時は、日本人から「韓国のスターにはメガネをかけた人が多いですね」とよく言われたものだ。

 たしかに、当時は『八月のクリスマス』のハン・ソッキュや『パリの恋人』のパク・シニャンなど主役級の俳優やバラード歌手のシン・スンフンやロック歌手のキム・ジョンソなどのミュージシャンにもメガネが目立ち、好感度調査でもメガネをかけているタレントが上位にランクインしていた。

■メガネがマイナスイメージにならない理由

 私たち韓国人の目には、メガネはプラスになってもマイナスにはなりにくいようだ。

 最近の例でも、『ワンダーフールズ』でパク・ウンビン扮する主人公の相棒を演じたASTROチャウヌは美形スターでありながらメガネキャラだった。ソン・ジュンギは『財閥家の末息子~Reborn Rich~』でのメガネ姿の印象が強いし、やや冷たいが知的な役柄が多いオム・ギジュンもメガネ俳優のイメージだ。

社内お見合い』のキム・ミンギュはメガネを外してからの激しいキスシーンが話題になるほどメガネの印象が強かった。人間味のある役柄が多いカン・ハヌルは、映画『セシボン』や『ミッドナイト・ランナー』ではメガネ青年だった。

 グルメ番組『隣の国のグルメイト』でもおなじみの人気バラード歌手ソン・シギョンはたまにメガネを外して唄うことがあるが、圧倒的にメガネ歌手のイメージだ。