2022年に大ヒットしたNetflix配信韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』のリメイク版、『南田南弁護士は天才肌』が10月19日からカンテレ・フジテレビ系とNetflixでスタートする。
パク・ウンビンが扮した主人公新米弁護士ウ・ヨンウ役を、日本リメイク版では芦田愛菜。カン・テオが扮したウ・ヨンウを支える同僚ジュノ役を高橋文哉が務めることで、注目を集めている。そこで、今回は本家の韓国版『ウ・ヨンウ弁護士~』が視聴者の心を捉えた理由を考察しよう。(以下、一部ネタバレを含みます)
■『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』見どころ考察、事件の背後に浮かび上がる人間の複雑な内面描写が深く掘り下げられた傑作
社会現象と呼べるほどの支持を集めた『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』。自閉スペクトラム症の新米弁護士の活躍を丹念に綴った傑作である。
ひときわ輝きを放ったのが、主人公のウ・ヨンウという希有なキャラクターだ。パク・ウンビンが扮した彼女には人を引き付ける強烈な磁力があった。
実際、ウ・ヨンウは不思議なほどの異能を秘めていた。ビルに設置された回転扉のタイミングに合わせて足を踏み出せないという不慣れな面がある一方で、ひとたび法廷に立てば、常人離れした思考回路を駆使していた。難解な訴訟に挑み、誰も予測し得なかった奇抜なロジックで鮮やかな逆転勝利を収めてしまうのだ。
物語は、1話あるいは2話ごとにひとつの案件が解決を見るという、非常にテンポのいい構成になっている。前半の見どころを紹介しよう。
第1話では、老後を迎えた夫婦間で生じた痛ましい傷害事件が描かれた。認知症を患う夫に対して妻が暴力を振るうという、一見すれば単なる老老介護の果ての悲劇と思われた事案の深層から意外な真実が提起されていた。
第2話では、きらびやかな結婚式の最中に新婦のウェディングドレスが脱げ落ちてしまうという、前代未聞の珍事から幕を開ける。当初はホテル側の管理責任を問う単純な図式に思われたが、実は、新郎家と新婦家の間に横たわる問題が露見し、事態は極めて入り組んだ様相を呈していった。
第3話では、被告人の弟が優秀な医学生の兄を死に至らしめたとされる凄惨な事件が取り上げられた。密室で起きた悲劇の裏に隠蔽されていた衝撃の事実が二転三転し、サスペンスとしての緊迫感が極限まで高められていた。