■縁切りを願った「お局と上司」には災厄が!
「まず、パワハラをしていたお局ですが、Yに行った数日後に体調不良で入院して、そのまま退社しました。また、パワハラを相談していたけれど適当に対応していた上司は社内不倫をしていたことが発覚して地方の営業所に左遷されたんです」(A子談)
それほどまでに“即効性”のご利益があるのか……と驚いていると、さらに、もうひとり縁を切りたいと思っていた恋人に関してはさらに驚くような結末になっていた。
「“縁切り”をしたその日から一切、連絡が来なくなったんです」
えっ……!? それって、もしかして‟死んだ”とか‟事故に遭った”とかではないよね……? と、ビビりながら問いただすと、「一応、生きてはいるみたいですね」とサバサバした表情でA子は語った。
「息子とは連絡を取り合っているので元気にはしているみたいですよ。でも、私には一切、連絡が来なくなりました。もう数ヶ月も経っているので“縁切り”が成功したと私は思っています。驚くほど、効果はテキメンでした」
かねてより、「縁切りの効果は絶大」と言われているのは知っていたが、病気や左遷(させん)など人を不幸にするほどの力があるとは思ってはいなかった……とA子は語る。
■軽い気持ちで縁切り神社への祈願は御法度
この話を聞いた私はY宮の怖い噂について調べてみた。すると、「一時的な金運を願ったら夫が病気になり保険金が入った」「許せない人との絶縁を願ったら、自分が事故に遭った」というものを見つけたのだ。軽い気持ちで縁切りをしてはいけない。そして、願いが叶った後はお礼参りも忘れてはいけないようだ。
ちなみにY宮の縁切りは人間関係だけではなく、酒やタバコ、ギャンブルなど悪しきものを断ちたい場合にも効果があるという。だが、私がY宮に行くことは絶対にないだろう。なぜなら、 酒、タバコ、ギャンブルをやめたら私のアイデンティティがなくなってしまうから。縁切りを願った途端、そのまま私自身が砂のように崩れ消え去ってしまっても困るからなぁ……。