■韓国人ゲストが喜ぶ店選びのポイントは「接客」

 神社を出たあとは飯能の観光スポット、ムーミンの作者であるトーベ・ヤンソン(フィンランド)ゆかりの「ムーミンバレーパーク」やハーブ園を見学し、夕食へ。

ムーミンバレーパーク。ムーミンは韓国人にも一定の認知度がある

 夕食の店は北山節子が「接客がすばらしい」と絶賛するレストラン「徳寿庵 飯能店」だった。チェーン店だが、若い女性店員も店長もこちらの言葉をスルーせず丁寧に拾ってくれる。とても人間味がある。韓国人ユーチューバーが日本の飲食店の接客に感動している映像をよく見るが、二人にもそれを間近で体験してもらうことができた。韓国の人をアテンドしているときは、味だけでなく接客のよい店を選ぶと、いい思い出になるだろう。

 ここでゲストのアテンドは終了。飯能駅から二人を再び特急ラビューに乗せてお別れした。二人がホテルのある大塚に着いた頃、近くの有名おにぎり専門店は閉店1時間前で空いていて、夜食用のおにぎりをテイクアウトすることができたそうだ。

行列が絶えない大塚「ぼんご」のおにぎり(写真は別日に撮影)

 3日間、神経を使ったが、終わってみるとすぐにまたアテンドしたくなった。チョン・ウンスクがソウルで行っている酒場ツアーもそうだが、目の前でお客さんが喜ぶ顔を見るのは、文筆業では得られない快感だ。その夜は次の韓国人旅行者のアテンドプランを思いめぐらし、なかなか寝付けなかった。次回は酒好きな韓国人を生活感たっぷりの大衆酒場に案内したい。