韓国映画を代表する3大ジャンル、「ラブストーリー」「ノワール」「南北分断」のなかから、知られざる傑作にスポットを当てるコラムの2回目は、済州牛島で撮影されたラブストーリー『初恋のアルバム~人魚姫のいた島~』を取り上げる。

 Netflix映画『キル・ボクスン』やドラマ『『イルタ・スキャンダル 〜恋は特訓コースで〜』で話題を集めるチョン・ドヨンが一人二役を演じ、それぞれの相手役に映画『別れる決心』のパク・ヘイルと、映画『パラサイト 半地下の家族』やドラマ『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』のイ・ソンギュン。脇には『私たちのブルース』のコ・ドゥシムという豪華キャストだ。

 本作のもうひとつの見どころは、郵便配達夫に扮したパク・ヘイルが晩学の海女に扮したチョン・ドヨンにハングルの読み書きを教える場面。日本の韓国語学習者なら必見である。

この映画で初々しい演技を見せていたパク・ヘイルも現在40代半ば。写真はソウル市内のバス停にて
イ・ソンギュンは遅咲きの俳優だが、パク・ヘイルより2歳年上なので50歳近い。写真はソウル市内の薬局前にて