■KTX釜山駅自体も観光スポット、南浦洞やチャガルチ市場までの散歩もおすすめ

 KTX釜山駅の1階1番入口から駅舎に入れば、すぐ左手に日本でも人気のあるプレミアムマッコリ「福順都家」のショップがある。ここでボトルを買ってホテルの部屋で楽しむこともできる。同店は2階にもある。

 駅2階コンコースには、釜山名物オムク(練り物)や韓国餅の専門店、カフェ、『孤独のグルメ』釜山出張編で注目されたナッコプセ(手長ダコと牛ホルモンとシュリンプの鍋)の人気店「ケミチプ」、今や日本の女子中学生にまでその名が知られている韓国コスメの「オリーブヤング」などがある。

KTX釜山駅1階1番から入るとすぐ左手に見える「福順都家」のショップ

 釜山駅前のホテルから南浦洞やチャガルチ市場などの観光エリアまでは地下鉄で2駅の距離だが、この区間は釜山庶民の息吹が感じられる街並みなので、ぜひ歩いてみてほしい。

 ホテルを出て目の前の横断歩道を渡って左に進み、大通り(中央大路)を渡る。目の前の中華門をくぐって坂を上り、最初の路地を左に入り、道なりにひたすら南に進めば、南港に面する南浦洞エリアに到達する。

 途中には、中華&ロシア街、瀛州(ヨンジュ)市場と呼ばれる屋台風食堂街、日本時代からの長屋通り、印刷屋街、四十階段がある。瀛州市場では、カルククスやピビムククスなどの類が5,000~6,000ウォンで食べられる。

20年前とほとんど様子が変わっていない瀛州市場
瀛州市場のピビムククス
日本時代の長屋通りを進み、瀛州市場の方角を振り返る
釜山に移り住んだ朝鮮戦争避難民が往来した四十階段。のぼったところが印刷屋通り

 さらに、映画『悪いやつら』でチェ・ミンシクマ・ドンソクが敵対するヤクザに追い出されるシーンが撮影された観光ホテル街、映画『10人の泥棒たち』でチョン・ジヒョンがバスローブ姿で雑居ビルから出てきたシーンが撮影された釜山デパートなどを観ることができる。

 釜山デパートを左手に見ながら進むと、南浦洞のロッテモールに着く。そこから右(西方向)に進めばチャガルチ市場だ。

映画『10人の泥棒たち』に登場する釜山デパートという名の雑居ビル