『キングダム』や『智異山(チリサン)~君へのシグナル』のチュ・ジフンと、『HAPPINESS/ハピネス』や『ムービング』で「強い女性像」を確立したハン・ヒョジュ主演の『支配種』がディズニープラス スターで独占配信中だ。
日本のみならず、アジア諸国でも高い人気があり、特に韓国ではディズニープラスの韓国TVショー部門で1位にランキングされた。
物語の舞台は2025年の韓国――。殺生が不要な人工培養肉の開発に成功し、新時代を築いた生命工学企業BFのCEOユン・ジャユ(ハン・ヒョジュ)。食の安全性への不安や金儲け主義の企業姿勢に反発する輩からの殺害予告が後を絶たない。
数年前に発生した韓国大統領テロ事件の真相究明のため、元軍人のウ・チェウン(チュ・ジフン)は、テロ事件の生存者であるジャユの警備員として送り込まれ……。
ジャユを狙う真の目的が見えない敵との戦いが続くストーリー展開に目が離せなくなる。
ジャユの周囲には、一癖ある人物が揃っている。特に国務総理を務めるソン・ウジェ(イ・ヒジュン)は、BF社の企業理念を支持しつつも、隠された欲望を抱いているようで大変気になる存在である。
■『支配種』国務総理公邸ロケ地、元大統領専用別荘「青南台」がある清州
『支配種』の劇中で韓国国務総理の公邸として登場したのが、韓国中央部・清州(チョンジュ)市の郊外にある青南台(チョンナムデ)だ。
忠清北道の道庁所在地である清州は、三国時代に百済・新羅・高句麗が熾烈な領土争いを繰り返し、統一新羅時代まで軍事的要衝として地方行政の中心地だった場所だ。町の中心地であるソンアンキル(城内路)や清州中央公園には当時の文化財が残されている。
また、金属活字を使った韓国最古の出版物『直指』が印刷された場所でもあり、その詳細は清州古印刷博物館で学ぶことができる。
内陸部ならではの淡水魚料理や、豚の三枚肉を醤油と韓方薬剤のタレに浸してから焼く「シオヤキ」という清州式サムギョプサルなど、名物グルメもある。