Netflixで配信開始早々、日本の人気トップ10にランキングしている注目作『家いっぱいの愛』。
物語は、ソウルのヴィラ(低層マンション)に住むシングルマザーとその長女、長男が核になっている。そこに11年ぶりに帰ってきたのは、家族を苦しめる原因だった父。しかし、彼はヴィラの新たな大家だった……。
■『家いっぱいの愛』主人公一家のわけありアボジ役にチ・ジニ、オモニはキム・ジス、長女は元Apinkソン・ナウン、長男はASTROユンサナ
『家いっぱいの愛』でシングルマザーのクム・エヨンに扮しているのは、1990年代前半からドラマで活動しているキム・ジス(1972年生まれ)だ。映画ではイ・ミノとキム・レウォン主演『江南ブルース』のルームサロン(高級クラブ)のマダム役が強く印象に残っている。
妖艶な美女のイメージが強かったので、『家いっぱいの愛』で家族のために額に汗して働いている姿には新鮮な驚きがあった。年齢を考えたら何の不思議もないが、いつのまにかこんな生活感のある役をやるようになっていたのだ。立ち退きを要求する不動産屋に対し、「もう漢江に身投げしなきゃ」と泣き脅しするシーンには笑ってしまった。
自分を見捨てた家族が住むヴィラの大家となって帰ってきた父、ピョン・ムジンに扮するのはチ・ジニ(1971年生まれ)。『冬のソナタ』に続いて韓流をけん引した大ヒット時代劇『宮廷女官チャングムの誓い』の主人公(イ・ヨンエ)の相手役の印象が強く、その好青年イメージから脱するのに苦労した俳優だ。最近ではチョン・ヘイン主演『D.P. -脱走兵追跡官-』シーズン2の陸軍本部法務室の上長のような悪役も板についてきた。『家いっぱいの愛』第2話では意外性のある姿を見せているので要注目だ。
大手スーパーマーケット経営部門の主任を務める長女ピョン・ミレ役には、Apinkの元メンバー、ソン・ナウン(1994年生まれ)。『涙の女王』でヘイン(キム・ジウォン)の部下のナ秘書を演じたユ・ボミ、『Missナイト&Missデイ』で主人公ミジンを演じたチョン・ウンジなど、最近、Apinkのメンバーや出身者の活躍が目立つ。
一家の長男で大学生のピョン・ヒョンジェに扮するのは、ASTROのリードボーカル、ユンサナ(2000年生まれ)。時代劇『水運雑放』で主役を演じるなど、演技ドルとしても注目を集めている。本作では一家の末っ子キャラとして、和ませてくれそうだ。