■『白雪姫には死を』ロケ地、忠清南道・唐津市はどんなところ?名物グルメ、海の珍味を味わう
『白雪姫には死を』の舞台となっているのは、京畿道・ムチョン市という架空の町だ。ジョンウたちが通う高校やサンチョルが勤務する警察署など、主な撮影は、韓国中西部にある忠清南道・唐津(タンジン)市で行われた。
忠清南道の最北端に位置する唐津市は、広大な平野と干拓地が広がり、豊富な日照量と海風により育てた米は、近年、全国生産量1位を誇っている(出典:農業人新聞)。
西海に面した唐津市北部の長古項(チャンコハン)という港では、毎年3月末から5月上旬に、シラウオの稚魚(韓国語で「シルチ」という)の定置網漁が盛んに行われる。この時期を過ぎると、成長するために深海に潜ってしまうので、シルチを味わえる時期は極めて短い。
長古項港では毎年4月に「唐津シルチ祭り」が開催され、大勢の観光客が春の珍味を堪能するために訪れる。
唐津9味のひとつであるシルチは、ホウレンソウとともにピリ辛スープにしたり、天ぷらやチヂミにしたりと、いろいろな調理法で楽しむことができる。なかでも半透明で鮮度の良さがわかるシルチの刺身は絶品だ。酢コチュジャンとゴマ油で和えた野菜の和え物とともに口に運ぶと、あまりのおいしさに箸が止まらなくなる。
●唐津へのアクセス
ソウル高速バスターミナルから唐津バスターミナルまで約1時間40分