高くなったソウルのホテル代を、ソウルまでのフライトで貯まるマイルで払いことができないだろうか……。その話を進めてきた。
まずフライトで貯まるマイル数をどう調べるかの話をした。そのためには航空券のサブクラスを知る必要があった。そして泊まるホテルのマイル数を調べ、マイルを使わなかった場合のホテル代を確認してみた。
■ソウルで泊まるホテルの予約に必要なマイル数を調べてみる
2024年12月初旬の時点で、来年1月をみてみると、使うマイルが最も少ない宿は1507マイル。その宿はマイルを使わないとすると2576円だった。アシアナ航空利用でマイルが100%貯まるクラスで往復すると1516マイルが貯まる。ホテル代をマイルで払うことができる。
ややこしい話で申し訳ない。こうして比較していくと、アシアナ航空の運賃とLCC運賃を比較し、その差がホテル代の2576円より少なかったら、アシアナ航空に乗ったほうが得ということになる。
1月15日~16日という日程で航空券代を調べたものが【図表1】だ。チェジュ航空で往復する便が最も安く、往復で2万7610円と出てくる。この運賃とアシアナ航空の運賃を比べると、アシアナ航空のほうがはるかに高い。マイルを貯めるより、LCCを使ったほうが得ということになる。
しかしチェジュ航空の運航時間を見てほしい。往路は18時10分発、復路は8時10分発である。つまり1泊2日の日程でソウルに行っても、滞在は夜だけになってしまう。
そこで往路を9時30分までの出発とし、復路は翌日の16時以降にソウルを発つという条件を加えて再検索したものが【図表2】である。往路はジップエア、復路はエアソウルというLCCの組み合わせが3万3487円。ところが2番目に安いのがアシアナ航空で3万5450円という結果が出てくる。
「これならアシアナ航空に乗ってマイルを貯めて、そのマイルをホテル代にしたら……」
と思ってしまう。しかし現実はそうもいかない。3万5450円のアシアナ航空のサブクラスはWとV。つまり50%しか貯まらない。往路、復路ともに100%のマイルが貯まる航空券は6万円ほどになる。やはりLCCのほうが得なのだが、現地での滞在時間が長い航空券を探していくと、LCCとアシアナ航空の差はどんどん縮まってくる。