■『春画恋愛物語』婿選び会のロケ地忠清南道・扶余の「宮南池」は蓮の名所

『春画恋愛物語』で、「自分で婿選びをしたい」というファリ王女の申し出に国王は激怒する。しかし、そんなファリの気持ちを察した王妃(パク・ソニョン/『夫婦の世界』)が、お茶会と称して婿選びの会を開く。

 お茶会シーンの撮影が行われたのは、三国時代に百済の3番目の都が置かれた韓国中西部・扶余(プヨ)にある宮南池(クムナムジ)だ。

『春画恋愛物語』のロケ地・宮南池は、百済第3の都が置かれた扶余にある

 宮南池は、百済の第30代王・武王(ムワン)が宮殿の南に池を造成したため、この名が付いたという韓国最古の人工池だ。

 池の周囲に柳を配し、池の中央には中国の理想郷である方丈仙山を模倣して島を作った。池の畔からこの島に架かる橋を渡ると、劇中に登場した抱龍亭という東屋がある。

 毎年7月になると、池一面に白色やピンクの蓮の花や可憐な水蓮の花が咲き乱れ、芳しい香りを放つ。その時期に合わせて、「扶余薯童(ソドン/武王の幼名)蓮祭り」が開催される。

『春画恋愛物語』で王妃やファリ姫が、池の中央にあるお茶会の場まで移動した場面の撮影が行われた宮南池に架かる橋

●扶余へのアクセス

 ソウル南部ターミナルから扶余市外バスターミナルまで約2時間。