仁川国際空港の第1ターミナルの改装工事が終わり、空港とソウル市内を結ぶリムジンバスの切符売り場が増えた。それより少し前、空港とソウル市内を結ぶ深夜バスの運行がはじまった。安い航空券を利用したい人にとって、この深夜バスは朗報だった。
■ソウル市内から仁川国際空港へ向かう深夜のリムジンバスで、LCC早朝便が便利になる
ソウルから日本へ。航空券の検索サイトを眺めると、安い便は仁川国際空港を朝に出発するフライトに集まることが多い。この時間帯に就航しているLCCが中心になる。早朝や深夜の時間帯を利用するのは、LCCのスケジュールのひとつのパターンでもあった。
これらの便を利用する場合の問題があった。空港鉄道(A’REX)の始発に乗っても間に合わなかったからだ。タクシーを使うと、安い航空券を選んだ意味がなくなってしまう。となると、空港鉄道の終電に乗って空港で夜明かし? なかには空港にあるサウナで仮眠をとる人もいた。
その状況を深夜バスの運行が救ってくれた。
空港鉄道のソウル駅発仁川国際空港行き、一般の始発電車は5時20分発。第1ターミナル着が6時21分、第2ターミナル着が6時26分。直通電車は午前6時発があるが、一般の始発電車より空港着は遅くなる。一般の始発が最も早い時刻に空港に到着する便だった。
そこからチェックインをして間に合うフライトは、8時30分以降の出発便になる。ところがそれ以前に日本に向かう便がかなりある。それが安い。2025年3月23日時点で、8時30分以前に出発する日本行きLCCは以下のようになる。
7時00分発 松山行き チェジュ航空
7時10分発 大阪行き チェジュ航空
7時15分発 大阪行き エアソウル
7時15分発 福岡行き ジンエアー
7時20分発 福岡行き エア釜山
7時25分発 広島行き チェジュ航空
7時25分発 東京行き ジンエアー
7時30分発 名古屋行き ジンエアー
7時30分発 大阪行き ピーチ
7時40分発 大阪行き ジンエアー
7時55分発 熊本行き テーウェー航空
7時55分発 佐賀行き テーウェー航空
8時00分発 大阪行き テーウェー航空
8時00分発 東京行き イースタン航空
8時5分発 福岡行き エアソウル
8時10分発 大阪行き ジンエアー
8時20分発 札幌行き ジンエアー
8時30分発 東京行き チェジュ航空
これだけの便がある。そこに大韓航空やアシアナ航空が加わってくる。これらの便が、空港電車を利用すると間に合わないのだ。
チェックインをすませて、急いで搭乗口に向かえば間に合う? それほど甘くない。LCCの多くは第1ターミナルを利用しているが、搭乗棟(サテライトとも呼ばれる)からの搭乗になることが多い。この搭乗棟は、チェックインをするメインターミナルとは離れていて、その間はシャトルトレインで結ばれている。
搭乗口の位置にもよるが、チェックインカウンターから40分はかかる。
最近の仁川国際空港はかなり混みあっている。いちばん列ができるのは、セキュリティーチェック。出発便が集中する時間帯になるとかなりの時間がかかる。チェックインから搭乗口までは1時間をみておいたほうが安全だ。
そうなると、8時半以前に出発する便に乗るためには、空港鉄道利用は難しいということになってしまう。
運行がはじまった深夜バスは、それを救ってくれる存在なのだ。