●揚げたてが美味しい!ティギム(天ぷら)
日本では天ぷらというとごちそうのイメージが強そうだが、韓国ではカジュアルなストリートフードのひとつだ。全国どこにでもあるが、その土地ごとの食材を生かしているので行く先々で食べるのが楽しい。
一般的なのは、エビ、大ぶりな唐辛子、サツマイモ、カボチャ、ナスなど。日本の専門店のような衣や油の温度に神経をつかったものではないが、揚げたての美味しさはなかなかのもの。
●冬場に人気の温かい菓子、クッカパン(菊の花型の餡入り焼き菓子)
あずき餡を詰めた日本のたい焼きとほぼ同じものにプンオパン(ふな焼き)があるが、クッカパンはそれを菊(クッカ)の花型にくり抜かれたワッフルアイロンのような機械で焼いたもの。韓国では冬至のとき汁粉を食べる習慣があるように、冬場に人気のストリートフードだ。
ソウルでは以前ほど見かけないが、地方の五日市に行くと、ジャントルメンイと呼ばれる各地の五日市を回ってクッカパンを焼いて売る行商人に出合ったりする。

●棒状にしたもちを焼いたカレトック(棒状のもち)
韓国ではうるち米を使ったもちが一般的だが、それを棒状にしたものをカレトックと言う。これを細く長く切ってトッポッキに、薄く斜めにスライスしてトック(雑煮)にする。だが、このもちは棒状のままただ焼いても旨い。わずかに使われた塩とうるち米がなんとも言えない香ばしさを生むのだ。
ソウルではまず見かけないが、地方の市場に行くとハルモニが石焼きして売っていたりするので、出合えたらラッキーだ。