困難に立ち向かう人たちを描いた「人生ドラマ」が、最近の韓国ドラマの主流になっているといってもいい。このカテゴリーで2025年に注目を集めたのが『おつかれさま』『トラウマコード』『隠し味にはロマンス』だった。骨太な1本、痛快な1本、ラブロマンスの1本という違いがあったが、人生を深く描いている点では共通点があった。(以下、一部ネタバレを含みます)
■人生ドラマ感動作3選!2025年の韓国ドラマも様々な試練にチャレンジする人たちを描いていた
■『おつかれさま』
IUが演じる強い気性のオ・エスンとパク・ボゴムが扮する純情なヤン・グァンシク。この2人の成長と子育てが『おつかれさま』の前半を飾っていて、後半は娘のクムミョン(IUの2役)にもスポットが当たっていた。
超大作であったし、キャストが素晴らしかったが、今回はグァンシクの一途な生き方に注目したい。
彼は不器用だが、本当に芯が強かった。エスンを心から愛し、子供たちに限りない愛情を示していた。若き日はパク・ボゴムが朴訥に演じていて、中年以降はパク・ヘジュンが寡黙に扮していた。
『おつかれさま』はエスンと娘のクムミョンの生き方がメインになっていたが、グァンシクの存在感がドラマを骨太に導く役割を果たした。
●配信情報
Netflixシリーズ『おつかれさま』独占配信中
[2025年/全16話]演出:キム・ウォンソク 脚本:イム・サンチュン
出演:IU、パク・ボゴム、ムン・ソリ、パク・ヘジュン、キム・ヨンリム、ナ・ムニ、ヨム・ヘラン、オ・ミネ、チェ・デフン、チャン・へジン
■『トラウマコード』
主人公ペク・ガンヒョク(チュ・ジフン)は、間違いなく天才的なキャラクターだ。外科医として抜群の腕を持っており、助からないような人も果敢に救命する。それほどの傑物がハングク大学病院の重症外傷チームのリーダーとなっているのに、大学病院の上層部は「医は算術」という連中ばかりだった。
どんなに妨害を受けてしまっても、ガンヒョクは絶対にひるまない。多くの経費をかけて患者の命を救うために全力を尽くしていく。そうやって難局を乗り越えるガンヒョクの生き方は、「今の医療に何が必要なのか」を如実に示してくれる。
そういう意味でも、ガンヒョクを主人公にした『トラウマコード』は、痛快な場面展開の中でも人生ドラマとしての輝きを誇っていた。
●配信情報
Netflixシリーズ『トラウマコード』独占配信中
[2025年/全8話]演出:イ・ドユン 脚本:チェ・テカン