Netflix日韓グルメ番組『隣の国のグルメイト』は先日シーズン4の最終話が配信され、バラード歌手のソン・シギョンと『孤独のグルメ』の松重豊がホストを務めたシーズン1~4が完結した。この番組は両国の料理してきた人や食べてきた人たちの物語にまで踏み込んでいて大変見応えがあった。その魅力を振り返ってみよう。
■日本人の韓国料理観を大きく広げてくれたグルメ番組『隣の国のグルメイト』
無類の食通で、自身も飲食に関するYouTubeを配信し続けているソン・シギョン。彼は日本人が思い浮かべる真っ赤な韓国料理だけでなく、韓食の繊細さを感じさせる食べ物を積極的に取り上げてくれた。
平壌冷麺、カルグクス(韓国式うどん)、オリクイ(鴨焼肉)、スンデクッ(腸詰スープ)、ジェチョプクッ(しじみスープ)、テジスユク(茹で豚肉)、プゴクッ(干し鱈スープ)、大豆料理、ペクスッ(鶏の水炊き)などがその例だ。
なかでも平壌冷麺は、この番組に触発され初めてソウルで食べたという人も多かっただろう。透明で拍子抜けするほどあっさりしているが、肉のダシがきいた繊細なスープに韓食の多様性を感じた人も多いはずだ。
一方、松重豊が取り上げた日本の食べ物で印象的だったのは、彼の故郷福岡のソウルフードだった。松重が饒舌に思い出を語っていた博多うどんと、かしわおにぎり(鶏肉やゴボウ入り)は猛烈に食べてみたくなった。筆者は大人になって、実際に日本各地の食べ物や言葉、人柄の多様性を知るにつれ、日本は広いと感じるようになったのだが、九州独特の醤油や豚骨ダシへの愛着を感じさせる松重の言葉で、それを再認識させられた。