■水族館デートの場面にハッとする!
タイトルで韓日の食べ物を対比させているように、このドラマは食べ物を象徴的に描くシーンが多い。そのなかでも目を引いたのは、二人が初めてのデートで訪れた水族館でエイを見る場面だ。
日本人はエイを食べ物とは認識しないだろうが、韓国人にとっては珍味のひとつだ。珍味どころか、エイをよく食べる韓国南西部では宴会料理に欠かせないごちそうである。
エイ料理を取り上げた日本のTVバラエティ番組を何度か見たことがあるが、強い発酵臭や揮発性の刺激から世界三大悪臭料理と位置付けられたり、罰ゲームに使われたりと、ゲテモノ扱いされることが多く残念だった。
しかし、このドラマでは、ゆうゆうと泳ぐエイの姿がリンと大河の未来を暗示するように描かれていて、とても新鮮に感じられた。
『キンパとおにぎり』の物語は韓国人から見ると、テンポが遅く感じられるところもあるが、そこが日本らしい静謐さでもあり、韓日の情緒の違いとも捉えることができて興味深い。
●作品情報
『キンパとおにぎり~恋するふたりは、似ていてちがう~』テレビ東京系で放送、Netflixにて独占配信中
[2026年/全10話]シリーズ構成:岨手由貴子、山田能龍 脚本:イ・ナウォン、山田能龍、横尾千智、畑中みゆき 監督:林田浩川、畑中みゆき、小山亮太
出演:赤楚衛二、カン・ヘウォン、ムン・ジフ、深川麻衣、片岡凜、福山翔大、吹越満、ソ・ヘウォン、パン・ウンヒ、遊井亮子、中島ひろ子、三浦誠己、渡辺真起子
(C)「キンパとおにぎり」製作委員会

