つづいてガーリック塩パンも口に運ぶ。と、ここでも「おやッ」と思う。パンにはやはりたっぷりバターがしみ込み、そこにガーリックが効かせてある。しかし噛むとほのかにクリーム風味がするのだ。バターとガーリックとクリーム。斬新なとり合わせだが、バランスがいいのか、妙にしっくりくる。やはりソウルのパンはどこか違う。

 最後にタコパイ。トマトミートやチーズがなかなかコクのある味だが、それらがうまく絡んでクリーミーですらある。パイだから皮はパリっとしている。これも独立した一品である。なんでもこのタコパイは人気で、焼きあがるとすぐに完売になることが多いという。僕はラッキーだったということか。

 ソウルの森の木々の間を吹く風は心地いい。ソウルのバーカリーに並ぶパンは、こうして森で食べるのにピッタリのパンだと思った。

タコパイ。ひとつ6300ウォン(約665円)
タコパイはこの店で買った。客足が絶えない店だった