マ・ドンソク主演の大ヒット映画『犯罪都市』シリーズをユニバース化した、日韓合作映画『TOKYO BURST-犯罪都市-』。本作は、新宿歌舞伎町を舞台に、地元の刑事(水上恒司)とソウルから来た刑事(ユンホ/東方神起)がバディを組んで犯罪集団と闘う、日本オリジナルストーリーのアクションエンターテイメントだ。
監督は『全裸監督』『ナイトフラワー』の内田英治。マ・ドンソクがアソシエイトプロデューサーを務めている。助演は日本側にピエール滝、福士蒼汰、鶴見辰吾、ヒコロヒー、菅原大吉。韓国側にパク・ジファン、オム・ギジュン、ソン・ハクなど、日韓の実力派が揃う。(以下、一部ネタバレを含みます)
■日韓刑事のバディムービー『TOKYO BURST-犯罪都市-』
歌舞伎町で生まれ育った元暴走族総長、相葉四郎(水上恒司)は新宿署の新人刑事。国際手配中の犯罪集団を追って来日し、相葉とバディを組むソウルの刑事チェ・シウ(ユンホ)は、クールな外見通りの冷静なキャラクターかと思いきや、じつは血の気の多い武闘派だ。
ユンホは俳優として、実在の歌手ナムジンを演じた『国際市場で逢いましょう』、木浦のチンピラを演じた『パイン ならず者たち』、若手企業家を演じた『私たちの人生レース』など演技歴も豊富。
今回は恵まれた体躯を生かしたアクション、語尾に感じる故郷・光州訛りが艶っぽい韓国語、長年の日本活動で本当は流暢なのにあえて片言で日本語を話すなど、熱演が光る。
日韓刑事のバディムービーには意外な前例がある。FIFAワールドカップが日韓で共催された2002年公開の映画『ソウル』がそれだ。元TOKIOの長瀬智也扮する新米刑事と『砂時計』のチェ・ミンス扮するエリート刑事がソウルで共闘する話で、日本映画としては初めての韓国でオールロケが行われたことでも話題となった。『冬のソナタ』が日本でブレイクする直前のことである。
パク・チュンフンと哀川翔共演の『極道修行/決着(おとしまえ)』、イ・ジョンジェと橘実里主演の『純愛譜』、ソル・ギョングと中谷美紀主演の『力道山』、キム・ジョンフンと斎藤工主演の『カフェ・ソウル』、キム・セビョクと岩瀬亮主演の『ひと夏のファンタジア』など、日韓合作映画は少なくない。
だが、『TOKYO BURST-犯罪都市-』は、日本と韓国の民間交流が質量ともに豊かになったことを象徴する場面が多く、楽しい。相葉の先輩刑事、吉井みゆきに扮したヒコロヒーは韓国語を話すシーンが多い。韓流の定着で、今や日本人が韓国語を話しても違和感がない時代を感じさせる演出といえる。