俳優の成長プロセスには、飛躍的な進化を遂げる瞬間がある。イム・ジヨンはまさにその渦中にいる。最新主演作『素晴らしき新世界』は視聴者から圧倒的な支持を集め、ホ・ナムジュンとの共演も最高の成功例となった。改めて、その活躍ぶりを振り返ってみよう。(以下、一部ネタバレを含みます)

■大ヒット作『素晴らしき新世界』主演イム・ジヨンのホップ・ステップ・ジャンプ!

 まさに、軽快な三段跳びのような勢いだった。

 まずは「ホップ」となった『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』(Netflixにて独占配信中)。

 イム・ジヨンが扮したのは、ソン・ヘギョが演じたムン・ドンウンを高校時代にイジメ抜いたパク・ヨンジンだった。18年後はテレビ局の気象キャスターとして人気を博していた。しかし、誰もが羨望する富と名声を手にした優雅な生活は、緻密に練られた復讐によって徐々に崩壊していく。

 築き上げた地位を奪われて凄惨な破滅へと向かう女性……演じたイム・ジヨンは、虚飾の生活に溺れた歪んだ心理を生々しく表現した。その傲慢な態度はまさに悪の化身であり、「悪役」としての真骨頂でもあった。

 次に「ステップ」となった『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』(U-NEXTにて独占配信中)。

 演じたのは奴婢クドクで、両班(ヤンバン)のひどすぎる主人から凄惨な虐待を受けていた。逃亡の果てに、彼女は名家の令嬢オク・テヨンに成り代わっていく。身分制度の厳しい時代に別人として生きることは、常に死と隣り合わせである。それでも彼女は、外知部(ウェジブ)という弁護人になり、村の人々を助けていく。

 虐げられた庶民の痛みに寄り添い理不尽な権力に立ち向かう……痛快な場面の連続であり、イム・ジヨンは内面から湧き上がる生命力の強さを存分に見せてくれた。

 そして、今回の「ジャンプ」。イム・ジヨンが『素晴らしき新世界』で扮したのは300年前の側室。国王の寵愛を失って死罪となるが、現代にタイムスリップして女優シン・ソリの肉体を借りて現世で無念を晴らしていく。

 運命的に出会ったのはホ・ナムジュンが演じるチャイル財閥の後継者のチャ・セゲ。なんと、2人は前世の朝鮮王朝でも悲恋を経験していた。時空を超えた歴史的なラブロマンスは本当に見応えがあった。

Netflix『素晴らしき新世界』独占配信中 画像:SBS