孤島のエリートドクター』の主人公ジイ(イ・ジェウク)は、兵役の代わりに離島の保健所で働くことになった公衆保健医師。物語はロマンスと並行して、エリート医師だったジイが都市とは異なる人間関係や文化にふれることで、成長していく姿を描いている。

 島民たちとの摩擦が少なくないジイだが、生来の誠実さと医師としての確かな技術で、回を追うごとに少しずつ信頼を勝ち得ていく。(以下、一部ネタバレを含みます)

■『孤島のエリート・ドクター』で描かれる島暮らし、3つの注意事項とは?

 海に対してトラウマがある上、都市から隔絶されていて苦労が多いと言われている離島暮らしに不安しかないジイは、島で気をつけるべきこととして3つの「サ」を肝に銘じている。

 それは、「事件(サコン)」「人(サラム)」「愛(サラン)」。つまり、「事件に巻き込まれるな」「人間関係に気をつけろ」「人の情けには慎重に」ということだろう。

 しかし、この3つのうちの2つ、「人」と「愛」はこと旅行においては、旅を楽しくする必須事項と言ってよい。

『孤島のエリートドクター』ディズニープラススターにて独占配信中 (C) 2026 Disney and its related entities
『孤島のエリートドクター』ディズニープラススターにて独占配信中 (C) 2026 Disney and its related entities

韓国の島旅で遠慮は禁物、島の人の言いなりになることが楽しむコツ

 筆者は全羅南道の黒山島・飛禽島・蓋島・青山島全羅北道の仙遊島・慶尚北道の鬱陵島などを訪れたことがあるが、どの島の思い出も島民たちとのふれあいを抜きには語れない。

麗水港から船で1時間の蓋島(ケド)
南道の島々から麗水港に降り立った島民たち
群山から船で1時間の仙遊島(ソニュド)

 黒山島を訪れたときは、港でなんとなく話しかけたオンニ(年上の女性)に、「今からサバを釣りに行くからおいで」と言われて、のこのこついて行き、生まれて初めて「入れ食い」(釣り針を水中に入れるたびに魚がかかること)を経験して歓喜した。

 以来、島にいるあいだはほとんどオンニと行動を共にし、手料理をごちそうになったり、島内ドライブに連れて行ってもらったり、大工仕事で島に数カ月滞在している人たちの慰労飲み会に混ぜてもらったりして、楽しい時間を過ごした。島では島民の厚情に身をまかせ、言いなりになるほうが楽しめる。

黒山島に駐在中の大工さんの慰労会

 旅行者が島などに行ったらまずすべきことは、自ら地元民に接近し、自分が遠方から来た旅行者であること、外国人であることを積極的にアピールすることだ。

 外国人なら、食堂や飲み屋で隣席の地元民に、「マシッケンネヨ(美味しそうですね)」と言って同じものを頼んだり、「イルボネソ ワッソヨ コンベ ハプシダ(日本から来ました。乾杯しましょう)」と話しかけてグラスをぶつけ合ったりして、コミュニケーションのきっかけを作るとよいだろう。もちろんブロークンの英語でもかまわない。