韓国映画が不振といわれた昨年、564万人を動員し、興行収入1位を記録。「青龍映画賞」最多観客賞受賞作した『ゾンビ娘(原題直訳)』が、『世界で最後の愛しい娘!』という邦題で11月13日(金)、日本で公開される。

 ゾンビになってしまった娘(チェ・ユリ/『梨泰院クラス』)を社会復帰させようと奮闘する父ジョンファン役に、『賢い医師生活』シリーズ、『PILOT ―人生のリフライト―』『EXIT イグジット』のチョ・ジョンソク

 ジョンファンの母に『私たちのブルースMissナイト&Missデイ』『パラサイト 半地下の家族』のイ・ジョンウン。ジョンファンの親友に『エージェント・キム: リアクティベーティッド』のユン・ギョンホ。ゾンビハンター役に『パラサイト 半地下の家族』のチョ・ヨジョンが扮している。

■『世界で最後の愛しい娘!』見どころは?ゾンビ娘を社会復帰させようと頑張る父の姿

●『世界で最後の愛しい娘!』ストーリー

 シングルファーザーのジョンファン(チョ・ジョンソク)はダンスが好きな思春期の娘スア(チェ・ユリ)と暮らしていたが、突然広がったゾンビ禍からスアを守り切れず娘はゾンビになってしまう。

 人目を避け、娘とともに母(イ・ジョンウン)の住む田舎町に移ってきたジョンファンとスア。

 世間はゾンビ排除の傾向にあったが、そこで娘にわずかに人間らしさが残っていることに気づいたジョンファンは、元・猛獣飼育係のキャリアを生かし、スアを社会復帰(人間回復)に向けてトレーニングを始める。

●見どころポイント

 筆者はジョージ・A・ロメロ監督の名作『ゾンビ』を1979年に新宿で観て以来、このジャンルに注目し続けている。なかでも、韓国のゾンビものは、Kゾンビと呼ばれるほど、独自の物語世界を確立していて、興味が尽きない。

 チョン・ジヒョンク・ギョファンチ・チャンウク主演で600万人近くを動員し、日本での公開が待たれる『群体』。さらに、この夏日本でも4Kリバイバル上映される1156万人動員の大ヒット作『新感染 ファイナル・エクスプレス』をはじめ、『今、私たちの学校は…』『#生きている』『ハピネス -守りたいもの-』など、多くのKゾンビものは韓国の社会不安を下敷きにしている。

 また、ゾンビ撃退法やサバイバルする人たちの足の引っ張り合いをコミカルに演出した『ゾンビバース』シリーズや、軍人とその彼女のラブストーリー風に仕上げた『ニュートピア』など、多様化傾向も見逃せない。

『新感染 ファイナル・エクスプレス』冒頭のKTX発車シーンが撮影されたソウル
映画『#生きている』やドラマ『ハピネス -守りたいもの-』は韓国らしい高層マンションが舞台