韓国の登山を題材とするコンテンツといえば、実話に基づいた映画『ヒマラヤ~地上8,000メートルの絆~』(2015年)が有名だ。ファン・ジョンミン扮する登山隊長とチョンウ扮する隊員らが仲間の亡き骸を探すため海抜8,750メートルのヒマラヤに命がけで登る感動大作。2015年12月に公開され、760万人以上を動員した大ヒット作だ。
■Netflix配信『なんで俺らが山登り』次のクエストは太白山で日の出を見ること
同じ登山ものでも、Netflix配信『なんで俺らが山登り』はだいぶ毛色が違う。
ヒットメーカーのナ・ヨンソクPDに呼び出され、番組の内容もわからぬまま集結した『暴君のシェフ』王様役で人気の俳優イ・チェミン、シンガーソングライターのカーザガーデン、ALLDAY PROJECTのターザン、DAY6のドラム担当ドウンの4人が、ときには笑いながら、ときには不平不満を言いながら過酷な登山に挑むスポーツバラエティだ。
雪岳山のふもとで牛カルビの夕食を楽しみながら、一行が決めた登山会の名前は「下山岳会(ハサンナクフェ)」。登頂することより無事下山することが大事という開き直りにもとれるネーミングだ。
次のクエストは、雪岳山からだいぶ南下した江原特別自治道と慶尚北道の境界にそびえる太白山(テベクサン)で日の出を見ること。
太白山は、プロレスを題材としたソン・ガンホの初主演映画『反則王』で、ソン・ガンホ扮するウルトラ・タイガーマスクの先輩レスラー(パク・サンミョン)のリングネームにもなっていた山である。
深夜の登山になるので、自然を愛さず、旅情も解さないカーザガーデンをはじめとする一行は意気消沈するが、ナ・ヨンソクPDから提示されたインセンティブに再び目を輝かせる。
それは累積登行距離が50キロに到達したら純金12グラム、100キロに到達したら、『なんで俺らが山登り』を別の(ラクで楽しい)番組に変更できるという、一行のモチベーションを上げるのにじゅうぶんなものだった。