だが、人生の終焉においては底知れぬ謎が付きまとっている。1800年6月、新たな政治改革に邁進していた48歳のイ・サンは、急に発熱して体調を崩した。そして、たった数日で帰らぬ人となってしまったのだ。

 あまりに唐突な崩御であったことから、当時すでに「何者かによって毒を盛られたに違いない」という風説が絶え間なく囁かれていた。

 彼の病状回復を担う医療陣を指揮したのは貞純(チョンスン)王后だった。彼女は英祖の二番目の正室。老論派の長老で、イ・サンにとって最大の政敵でもあった。

 状況証拠によって彼女が毒殺を狙っていたという疑いが濃厚に残っていた。

 果たして、イ・サンの最期は単純な病によるものだったのか、それとも底知れぬ謀略の果ての毒殺だったのか。

 こうした宮廷ミステリーが、現代の歴史研究者たちの間でもいまだに熱い論争となっている。

●作品情報

『赤い袖先』

[2021年/全17話]演出:チョン・ジイン、ソン・ヨナ 脚本:チョン・ヘリ

出演:ジュノ(2PM)、イ・セヨン、カン・フン、イ・ドクファ、チャン・ヘジン

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