■『ドクターX』との出会いで進化するキム・ジウォン、 「繊細な令嬢」から「冷徹な外科医」へのイメージ刷新

『涙の女王』でロマンスドラマの頂点を極めたキム・ジウォンにとって、今回の『ドクターX~白衣のマフィア~』の主演は俳優人生における大きなターニングポイントと言える。

 これまでのヒット作の多くは、パク・ソジュン、ソン・ソック、キム・スヒョンら、個性あふれる魅力的な男性俳優とのケミストリーが物語の大きな軸となっていた。

 しかし、『ドクターX~白衣のマフィア』のケ・スジョンは、ロマンスを完全に排除したキャラクターだ。男性の力を必要とせず、単独で大学病院内の権力構造に立ち向かう圧倒的なダークヒーローとして物語を牽引している。

 このため、日本版で登場する名医紹介所の男性所長・神原晶(岸部一徳)も、韓国版では女性のチャン・ヒスク(イ・ジョンウン)に設定変更されている。

 キム・ジウォンは前作『涙の女王』で繊細な財閥令嬢を演じたが、今回はそんな華やかなイメージを自ら進んで破壊した。普段は黒光りするレザージャケットをなびかせて闊歩。手術室では白衣姿となり天才的なメス捌きを見せる。この黒から白への変貌が視聴者に強い印象に残す。

 大学組織の男性ボスたちを実力で圧倒するケ・スジョンは、キム・ジウォンのキャリアの中で最もワイルドなキャラクター変更だ。この極端な振れ幅はややもすれば既存ファンの失望を招きかねない。

 だが、『ドクターX~白衣のマフィア~』の世界的な大ヒットによって、新境地に挑んだキム・ジウォンの決断が大正解だったことが証明された。「シーズン2」の制作が決まるのか、早くも視聴者の次なる関心が高まっている。

Netflix『ドクターX ~白衣のマフィア~』独占配信中

●配信情報

Netflix『ドクターX ~白衣のマフィア~』独占配信中

[2026年/全12話]演出:イ・ジョンリム 脚本:ピョン・ソングン

出演:キム・ジウォン、イ・ジョンウン、ソン・ヒョンジュ、キム・ウソク、キム・ヨンミン、イ・ソンウク、クォン・スンウ、ホ・ジュンソク、チェ・ドクムン、 チェ・グァンイル