■特急ロマンスカーで新宿へ、夕食は西荻窪の居酒屋で風情を楽しんでもらう

 夕方、ちょうどいい時間に小田急線の特急ロマンスカーがあったので、藤沢駅で新宿行きのチケットを買う。幸い最新式の車両で、しかも空いていたので、ゲストには小一時間くつろいでもらうことができた。

ロマンスカーの新車両でくつろぐ二人

 夕食は悩んだ末、JR中央線の西荻窪駅前の居酒屋にした。また居酒屋かと言われそうだが、駅の目の前からソウルの鍾路3街を思わせるような道に開け放した店が連なる、東京でもちょっと珍しい風景を見てほしかったのだ。

 この街には、チョン・ウンスクの著書を片手に地方の酒場を一人で飲み歩く日本人の友人男性が住んでいるので、彼に同席してもらう。駅前の風情と焼きとんを中心としたメニュー構成は、ゲスト二人にも喜んでもらえたのではないだろうか。酒好きな友人をダシに、私が芋焼酎のお湯割りを痛飲したのは言うまでもない。

 明日はガイド最終日だ。午前中、白金の庭園美術館に自力で行くという二人に甘えて、昼過ぎ、池袋駅待ち合わせにさせてもらい、埼玉県の飯能市に向かう予定だ。

(つづく)

西荻窪駅南口は雰囲気のある飲食店がギュッと詰まっているので、外国人を連れて行くと喜ばれる