■ランチはナッコプセ、タコとホルモンとエビ天国

 昨夜から、超高層レストランでステーキがメインのディナーをいただき、おしゃれなショッピングモールを散策し、海雲台の高級ホテルで就寝。朝は西洋式ビュッフェに始まり、ファンシーな観光列車で童心に帰り、楽しい時間を過ごしているが、何かが足りない。

 何が足りないか? それは韓国的なものである。ツアー企画者のアイデアなのか、二日目の昼まで焦らしてからの ”THE韓国メシ” ナッコプセのランチはうれしかった。

 ナッコプセとは、ナッチ(手長ダコ)・コプチャン(牛シマチョウ)・セウ(シュリンプ)の略語で、三つの食材を少なめのスープで辛く煮た鍋だ。

ナッコプセの点火前。左から逆時計回りにナッチ(手長ダコ)、コプチャン(シマチョウ)、セウ(シュリンプ)
ナッコプセの点火後。ニンニクと辛味ダレの香りでお腹が鳴る

 日本の料理は、主菜を引き立てるために他の食材は脇に回るものが多いのに対し、韓国の料理は食材ひとつひとつが野球で言う「エースで四番」なことが多い。ビビンパやナッコプセはその最たるものだろう。

火が通ると店員さんが鍋の具をよく混ぜてくれる。ナッコプセは1人前14,000ウォンで、注文は2人前から。辛さはスナンマッ(小辛)、ボートンマッ(中辛)、メウンマッ(大辛)の3段階から選べる
具をあらかた食べ終わったら、ミョンサリ(締めの麺)を投入。麺は写真のウドンのほか、ラミョン(ラーメン)、タンミョン(春雨)もある