ビビンパは本場の全州(全羅北道)なら20種以上の材料がごはんの上に盛られ、しかもそれにコチュジャンを加えてよくかき混ぜて食べろと言われる。しかし、それでは何を食べているのかわからなくなるので、私はコチュジャンを少しだけ加え、ほどほどに混ぜることにしている。

 その点、ナッコプセは主材料が3種なので許容範囲内だ。タコとエビの良質なたんぱく質をシマチョウの脂が包み込むような豊かな味わいだった。辛さもほどよく、ふだん農心の辛ラーメンを食べている日本の人なら美味しく食べられるだろう。次回はこの店に夜に来て、冷えたソジュとともに味わいたい。

ナッコプセを食べた「ケミチプ」(国際市場本店直営)は、1~2階がテーブル席、3階がオンドル(座敷)となっている。「ケミチプ」(国際市場本店直営)の住所は、海雲台区佑洞1338。年中無休24時間営業
韓国の人ならナッコプセにはソジュだろう。「ケミチプ」には全国区のチャミスルやジンロの他、釜山ローカルのデソン(写真)やチョーウンデイもあった。各5,000ウォン

(つづく)

取材協力:韓国観光公社