■『ソンジェ背負って走れ』主人公が出会う大橋のロケ地春川のお勧めグルメ

 このドラマで印象的だったのが、第1話の雪の中でのソルとソンジェの出会いだ。車椅子のバッテリーが切れ、橋の上で途方にくれるソルを見かけたソンジェが、ソルに声をかける。

 このシーンの撮影が行われたのは、江原特別自治道・春川(チュンチョン)にある春川大橋だ。

『ソンジェ背負って走れ』第1話でソルとソンジェが出会うシーンの撮影が行われた春川大橋

 春川といえば、『冬のソナタ』のロケ地としても有名だ。ユジン(チェ・ジウ)とチュンサン(ペ・ヨンジュン)の初雪デートの撮影が行われた通りの近くには、春川名物タッカルビ鶏肉と野菜のピリ辛炒め)の専門店通りがある。

 タッカルビと並び、春川の2大グルメといえるのが、蕎麦粉で作った冷麺・マッククスだ。

江原特別自治道・春川の名物料理のタッカルビは、鶏肉と、キャベツやさつまいもなどの野菜を、ヤンニョム(薬味だれ)で炒めた料理
タッカルビと並び、春川の名物料理である蕎麦粉ののマッククスは、ヤンニョム(薬味だれ)を絡めて食べ、途中で水キムチのスープをかけて味変を楽しめる

 春川のタッカルビ通りからタクシーで4分ほどの場所にピョルダンマッククスという、創業40年の老舗がある。元・韓国大統領や芸能人、そしてスポーツ選手など有名人が多数来店している人気店だ。この食堂では、マッククス以外にも春川の郷土料理を楽しむことができる。

 千切りにした白菜キムチをクレープ状の蕎麦粉の皮で巻いたメミルジョンビョンと、自家製ドンドン酒をオーダーした。滑らかに焼かれた蕎麦粉の皮が、素朴ながらとても美しい。それに包まれたピリ辛のキムチは、パンチが効いていてドンドン酒が進む。

 原料はとうもろこしだというドンドン酒は、アルコール度数が14度と高めなので、芳醇な香りをゆっくりと楽しんだ。

千切りにした白菜キムチをクレープ状の蕎麦粉の皮で巻いたメミルジョンビョンと、とうもろこしが原料の自家製ドンドン酒

●春川へのアクセス

ソウル清凉里(チョンニャンニ)駅から春川駅まで、ITX青春号で約58分。

東ソウル総合バスターミナルから春川市外バスターミナルまで約1時間50分。