■“炎の豚足”は冷えたソジュとともに

 プルチョッパルは、まさに今のように暑いときに食べたくなる。いっしょに食べるのはミジンやジウンのようなぎこちない関係ではなく、気の置けない仲間が似つかわしい。手や口元の汚れなど気にせず、手づかみでしゃぶりつき、餓鬼のごとく骨から肉をこそいで食べる。

 日本でもよく知られているインスタントラーメン「プルダックポックムミョン」を食べた人ならわかると思うが、韓国で「プル」とか「メウン」という言葉が冠されている食べ物は本当に辛い。韓国人でもヒーヒー言うほどだ。辛さでしびれた口中に冷えたソジュを流し込む。まさに火にガソリン。またプルチョッパルを食べる。ソジュを飲む。それを繰り返しながらモヤモヤを吐き出せば、心も身体もスッキリする。

 激辛は苦手だが、韓国のチョッパルを体験してみたいという人は、東大入口駅3番出入口北側や孔徳駅5番出入口の東側に専門店が数軒集まっている横丁がおすすめだ。

 プルチョッパル(メウンチョッパル)は、東大門駅3番出入口の北側にある生活市場、昌信市場(チャンシンシジャン)に人気店がいくつかある。店先で目にも辛い煙を上げながら豚足を網焼きしているのですぐにわかるはずだ。

『Missナイト & Missデイ』ファンなら、この夏、ミジンの気持ちに寄り添いながら、ぜひプルチョッパルとソジュのヘビーローテーションに挑んでもらいたい。

豚足料理のバリエーションのひとつ、冷製チョッパル