Netflix人気グルメバラエティ『隣の国のグルメイト』シーズン4の10話の後半、『孤独のグルメ』の松重豊とバラード歌手ソン・シギョンは、京畿道・南漢山城(ナマンサンソン)の伝統茶室(ジョンドンタシル)で、韓方茶や韓国式かき氷(ピンス)を楽しんだ。
■『隣の国のグルメイト』で紹介されたナツメ茶、その上をいく生薬がたっぷり入った韓方茶とは?
筆者は冬場、ソウルの鐘路3街(チョンノサムガ)辺りで日本から来た旅行者と一杯やるとき、酒場に行く前に伝統茶室と呼ばれる韓式カフェに行くことがある。呑む前に身体をあたため、胃腸の調子をよくしてもらいたいからだ。
カフェでよく頼むのは、ナツメ茶(テチュチャ)や雙和茶(サンファチャ=数種の生薬ミックス茶)だ。
『隣の国のグルメイト』では、松重豊が南漢山城の伝統茶室で生薬入りの韓方茶にチャレンジしていた。
ソン・シギョンが彼に言っていたように、ナツメは胃腸を整えたり、心を安らかにしたり、血行をよくしたり、咳を鎮めたりといいこと尽くしで、日本の大豆や韓国の小豆同様、邪気を祓うありがたい食材である。
ナツメ茶だけでも日本の人にはじゅうぶん薬効が感じられると思うが、その上を行くのが雙和茶(別名・雙和湯/サンファタン)だ。生薬が約7種類入っている。
雙和茶は、最近ではそのエキスだけを抽出して飲みやすくしたドリンクが、コンビニなどの温蔵庫で売られている。日本の人にはかなり薬っぽく感じられると思うが、まずはドリンクを試してから、伝統茶室で本物にチャレンジするとよいだろう。
雙和茶のさらに上を行くのが、雙和茶に高価な生薬、鹿の角を加えた鹿角大補湯(ノッカクテポタン)。そして、そこにさらに数種の生薬を加えたものを十全大補湯(シプジョンテボタン)と言う。十全とは完全、パーフェクトと言う意味だ。呼び名や入る生薬は店によって変わる。
■韓国式かき氷パッピンスの大胆なトッピング
『隣の国のグルメイト』では、松重豊とソン・シギョンがそれぞれ互いの国でかき氷も食べていた。
韓国のかき氷が日本でも知られるようになって20年近くになるだろう。
韓国の伝統的な小豆入りかき氷(パッピンス)だけでなく、当初はアイスクリームやフルーツ、ヨーグルトなどをこれでもかとばかりに盛りつけた見た目のインパクトと、それを仲間どうしでまるで鍋物のようにつつく様子が楽しげに映って、人気が出たたようだ。