韓国のドラマや映画にはお酒を呑むシーンが多い。仮想恋愛を題材にした話題のNetflix配信ドラマ『マンスリー彼氏』3話では、主人公ミレ(BLACKPINKジス)が友人(キム・アヨン/『Missナイト&Missデイ』)に、ピッチャーでビールとソジュのカクテル(爆弾酒)を作るシーンがあった。

 大ヒット作『梨泰院クラス』では、パク・ソジュン扮するセロイをはじめとする登場人物たちが、ソジュを飲むシーンが日本人に注目された。『涙の女王』では、都会人が農村でマッコリの洗礼を受けるシーンが印象的だった。

 ドラマや映画の登場人物のように、韓国で楽しく飲んでみたいという声に応えて、この春休み、ソウル釜山でお酒を楽しむコツを教えよう。

■韓国でお酒が飲める店、飲めない店

『マンスリー彼氏』でミレ(ジス)が勤務する会社の飲み会がよく焼肉店で行われていたように、肉料理の店や刺身など魚料理、辛い鍋料理の店は企業の会食や若者の飲み会によく使われるので、酒がないと商売が成り立たない。

 日本同様、韓国にも〇〇食堂という名の飲食店は多い。「食堂ならお酒は飲めないの?」と思う日本人も多いようだが、そんなことはない。食堂を名乗っているが、事実上の飲み屋と化している店は珍しくない。

 ただし、「キンパ天国(チョングク)」のような類やトッポッキ海苔巻き、定食がメインの軽食店ではお酒を置いていないこともある。

 韓国には飲み屋を意味する「スルチプ」という言葉はあるが、これはごく庶民的な飲み屋から接待係が付く飲み屋まで、広い範囲の業態を指す。一方、日本にはお酒を飲むことが主目的の業態に「居酒屋」がある。韓国でも「イジャカヤ」を名乗る店はあるが、これは日本のチェーン居酒屋に近いタイプの業態。つまみは焼鳥などがメインだ。

■飲食店のお酒の値段は?お酒やつまみを注文するときには何て言えばいい?

 瓶ビール(中瓶)、生マッコリ(ボトル)、ソジュなど、韓国で一般的な酒は1瓶4,000~6,000ウォン。生ビール(500㏄)は4,500~5,000ウォンが相場だ。

 ビールに値頃感はないが、生マッコリは日本のコリアンタウンの店で1瓶1,500円くらいするし、ソジュは1瓶1,000円くらいするので、韓国で飲んだほうがお得感がある。最近は日本式のハイボールを出す店も多いが、こちらは角ハイボールが8,000ウォン程度と日本より割高だ。

日本と比べると特にお得感のある生マッコリ

 店では、「ください」を意味する「ジュセヨ」と、数を表すハナ(一つ)、トゥゲ(二つ/二個)、セゲ(三つ/三個)を覚えておけば、問題なく注文できる。「ハナ ジュセヨ」「トゥゲ ジュセヨ」「セゲ ジュセヨ」と使う。

 釜山なら「ジュセヨ」ではなく「ジュイソ」と方言で言えば愛嬌がある。日本では関西圏以外の人が関西弁を使うと微妙な空気になると聞いたが、釜山では笑って受け止めてくれる人が多い。

 何人かでつつく料理が多いことからもわかるように、韓国では客も店の人も、ちょくちょく注文したり、注文されるのをわずらわしく感じる傾向があるので、酒やつまみはいっぺんに頼んだほうが感じがよい。

 つまみ選びに迷ったら、メニューを見ながら店員さんに「チュチョネ ジュセヨ」(おすすめしてください)と告げ、おすすめを示してもらうよう促せば、人気のつまみを出してくれるだろう。