■日韓で立場が逆の食材とは?
第9話ではさまざまな食材、料理が登場した。
ソンジェが揚げ物にしようとした魚、クルビ(イシモチ、キグチ)は、日本ではかまぼこなどの練り物が主な用途だそうだが、韓国ではちょっとしたごちそうだ。
大衆食堂の安い定食でも、揚げ焼きされたクルビが一尾鎮座しているだけで、かっこうがつく。けっして多いとは言えない身をほじくるようにして、マッコリのつまみにするのもわるくない。
韓国のノワール映画では、ヤクザの兄貴分が弟分が里帰りするとき、「これでオモニにイシモチのセットでも買え」などと言いながら、小遣いを渡すシーンがよくある。
幹部たちの食事会に料理人として呼ばれたソンジェは、日本の人にもおなじみのチャプチェ(春雨炒め)作りにチャレンジする。
本来、慶事の料理であることを韓国人でも忘れるくらいありふれた惣菜だが、「もう一味足りない」とソンジェが悩んだ末、追加した食材は、韓国人より日本人がごちそう視している松茸だった。韓国語では「ソンイボソッ」と言う。クルビとソンイボソッは日韓で逆の立場の食材と言える。
ちなみに、ソンジェが食事会に持って行った薔薇模様の包丁は、韓国ドラマ好きな人なら見覚えがあるだろう。そう、『素晴らしき新世界』で、新米女優シン・ソリ(イム・ジヨン)が実演販売していたものである。
●配信情報
『伝説のキッチンソ・ソルジャー』ディズニープラスにて独占配信中
[2026年/全12話]演出:チョ・ナムヒョン 脚本:チェ・リョン
出演:パク・ジフン、ユン・ギョンホ、ハン・ドンヒ、イ・ホンネ、イ・サンイ、アン・ギルガン
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