東京とソウルを結ぶ飛行機の世界で、ひとつの航空会社が存在感を強めている。業界ではLCCに対抗してMCC(ミドルコストキャリア)とかハイブリット航空と呼ばれる航空会社だ。韓国のエアプレミアがそれだ。
世界の航空会社は、FSC(フルサービスキャリア)とLCC(ローコストキャリア)にわかれていた。日本の航空会社でいうと、日本航空と全日空がFSC、ジェットスターやピーチ・アビエーションなどがLCCである。MCCはその中間を狙う航空会社だ。
MCCの台頭は韓国に限ったことではない。台湾のスターラックス航空、香港の香港航空、タイのタイ・スマイル……。聞きなれない航空会社かもしれないが、航空券を検索しているとよく登場する。スターラックス航空は当初、MCC路線の航空会社かと思ったが、人気が高まり、いまや台湾のチャイナエアラインやエバー航空といったFSCと肩を並べる航空会社になっているが。
さて、東京とソウルを結ぶ路線。これまではほかの路線同様、FSCとLCCにわかれていた。
FSCは大韓航空、アシアナ航空、日本航空、全日空の4社。LCCはエアソウル、エアプサン、チェジュ航空、ティーウェイ航空、ピーチ・アビエーション、ZIPAIRなどだ。その均衡を破るようにエアプレミア(에어프레미아/Air Premia)が登場した。
運賃をみるとこんな価格帯になる。8月中旬のピーク時の東京―ソウル間の運賃を比べてみる。
LCC:往復で5万円台
エアプレミア;往復で6万円台
FSC:7万円台
エアプレミアは、ちょうどLCCとFSCの中間の運賃を設定している。これがMCCと主張しているかのようだ。