釜山・慶州を巡る3泊4日のツアーは3日目の朝を迎えた。シグニエル釜山からバスに乗って慶州に向かった一行は、ユネスコ世界遺産の仏国寺を見学したあと、韓牛ムルフェの昼食をとり、歴史遺跡地区に入る。
■慶州で母性的な古墳の稜線と4年ぶりの再会
初日、2日目とは打って変わって真夏日となった3日目、一行は慶州中心部にある歴史遺跡地区に到着。有名な古墳公園、大陵苑でフリータイムとなった。
土曜午後の皇理団通りは、十数年前に集客に成功している全州の韓屋村を彷彿とさせる賑わいだった。ここも平日の午前中に訪れたほうがグッズの店やカフェをゆっくり利用できるだろう。
私が向かったのは、大陵苑の北端にある路西里古墳群。ここでは日本で2019年に公開された映画『慶州(キョンジュ)ヒョンとユニ』のハイライトシーンが撮影された。伝統茶室の主人ユニ(シン・ミナ)の住まいとなっていた建物は実在するホステルだ。幸いコロナ禍を耐え抜いたようで、外装工事の真っ最中だった。ここの2階の部屋からは夜、映画とほぼ同じアングルで古墳の稜線を愛でることができる。