■東海の冬の味覚、ホテイウオの魚卵鍋で身体がポカポカに

 東海には冬ならではのグルメがある。江原道の方言で도치(トチ)と呼ばれるホテイウオ(ゴッコ)の鍋で、束草、襄陽(ヤンヤン)、江陵(カンヌン)の海沿いの食堂で食べることができる。

 ホテイウオは、フグのようにぷっくりと膨らんだ形状で、お腹には岩場に吸い付くための吸盤があるのが特徴だ。産卵前のメスのホテイウオから卵を取り出し、黄色い小粒の卵とキムチとともに煮込む「トチアルタン(ホテイウオの魚卵鍋)」が東海の冬の風物詩となっている。

 アンコウのようなゼラチン質の皮に癖のない淡白な味わいの白身、そしてプチプチとした卵の食感が楽しく、キムチやコチュジャンの辛みが冷えた身体を温めてくれる。

韓国北東部・江原特別自治道の東海岸で水揚げされるホテイウオはお腹の吸盤が特徴
東海の冬の味覚「トチアルタン(ホテイウオの魚卵鍋)」はホテイウオの皮、身、卵と異なる食感を楽しめる

●束草へのアクセス

ソウル高速バスターミナルから束草高速バスターミナルまで約2時間20分