Netflix人気作『ドクタースランプ』の主人公ハヌル(パク・シネ)の母ウォルソン(チャン・ヘジン)と叔父のテソン(ヒョン・ボンシク)は、自宅の屋上でサムギョプサルを焼くのが好きだ。(以下、一部ネタバレを含みます)

 劇中、一度目(第5話)は洗濯物の向こうでハヌルとジョンウ(パク・ヒョンシク)の会話を図らずも聞いてしまい、気まずい雰囲気になったが、二度目(第7話)は傷ついたジョンウを慰め、励まそうとするとてもあたたかい会食だった。

■医者のアドバイスより元気が出る!庶民のもてなし、サムギョプサル

 ウォルソンとテソンは釜山にいる頃から食堂を切り盛りしているので、焼肉の段取りなどお手のもの。

 サムギョプサルは専門店で食べるものと思っている日本の人がいるかもしれないが、韓国では雑居ビルの地下にある小さな大衆食堂でも食べられる。

 鉄板の上には豚バラ肉、ニンニク、マッシュルームが配されている。キムチやサンチュはもちろん、海草やネギやニンニクの芽のナムル、じゃこ炒めなどの副菜も充実している。酒はTERRAらしき缶ビールとクラシックな瓶の眞露だ。

 主賓のジョンウが来る前に、トングで肉をつまみ食いするハヌルの弟バダ(ユン・サンヒョン/2002年生まれ)。トングから直接食べるのはけっしてお行儀のよいことではないが、なぜか美味しそうに見える。

 気の置けない仲間との会食だったら、日本のみなさんも韓国でトライしてみるといい。バダのことだから、開いた口にサンチュでフタをするようにして、そこに肉をあてがって押し込む横着食いもやりそうだ。

光州の田園地帯にある専門店で食べたサムギョプサル
忠清北道清州にある専門店街のサムギョプサル